会社を引き継いだ想い

 私は平成11年3月に当時勤めていた建設会社の事業不振による早期退職募集に手を挙げて退職しました。その建設会社では現場を7年、設計営業を2年、その後素人でしたが構造設計部を立ち上げ7年、計16年もお世話になり今の仕事の骨格を教えていただき大変お世話になりました。
 構造設計をしたいと思ったのは父がいつも設計事務所に仕事を頼むと“なかなかやってくれない”“紙一枚の設計料が当時5千円とかなり高額”でしたので自分が父の力なりたいと言う単純な動機でした。

 渡辺工業は私が3歳になる前に父が立ち上げました。私の記憶では気が付いた時には鉄骨の上を歩いており、溶接やボール盤も小学校の頃から見様見真似の遊び感覚で扱っていました。その様なこともあり前の会社の経営がおかしくなってきたころから家業を継ぐ決心をし、渡辺工業へ入社しました。
入社した時は父、母、私の3人の零細企業でしたが持ち前のプラス思考でなんとなく変な自信がありやっていけると信じて戻ってきたのです。やはりモノづくりが大好きでした。図面を描いては工場で切断、組立、溶接、取付まで楽しく一生懸命没頭して仕事をしておりました。設置された製品を見たお客様から褒めていただきやりがいを感じたものです。それから現場で構造の相談を受けたことから問題を解決して、いつの間にか相談が多くなりそれがきっかけとなり今の会社の形になりました。いつもきっかけは父の背中でした、モノづくりでした。それが良い目標になって今に続いております。

 私はいろいろな経験が自分の体や心や頭を作ってくれると思っています。お客様の無理難題が自分の心と頭を鍛え成長につなげてくれます。社員にはこの会社で働いて良かったと思える会社、お客様には選んで良かったと喜んでいただける会社にしていく所存でございます。引き続き渡辺工業株式会社へのご支援、ご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

渡辺工業株式会社 代表取締役社長 

取得資格

  • 一級建築士
  • 一級建築施工管理技士
  • 一級土木施工管理技士